50代60代の方が20代だった頃は、 サラリーマン全盛の時代でしたから、 誰もがみんな社会人になったら サラリーマンになるという方ばかりでした。 大学を卒業し、入社した会社で 先輩からロボットのようにコキ使われ、 とにかく一心不乱に量をこなし、 効率的なことよりも精神論で仕事を覚えさせられた 少し部活動的な時代であったように思います。 一方、今の20代のネットビジネス成功者は、 大学中で月収100万とか、 卒業してから就職しないで ネットビジネスで稼いでいる方がほとんどです。 50代60代の方が20代だった頃には、 月収は手取りで15万も なかったのではないでしょうか? そういう時を過ごしてきた 50代60代からすれば、 正直言えば、 お金の面(収入の面)だけから 言えば本当に羨ましいのです。 そんなお金があったら あんなこともできた、 こんなこともできたと 正直、ほろ苦い思いでばかりが浮かんできます。 しかし、一方で、50代が 若い頃に社会に揉まれてきた経験が 人生にとって意味がなかったかというと、 そうではありません。 嫌な上司とうまく付き合う人間関係や、 外部の人間としての取引先に対しての マナー、対応、気配り、責任など 「社会に出たらこんなことはしなければいけない」 ということに関しては サラリーマンの時間が長かっただけに 50代60代の方は少しの自信を持っています。 ビジネスとしてもそうですが 大人の社会人としての立ち居振る舞いを 20代の頃から、社会の荒波に揉まれて しっかり学んできたと感じているのです。 これはビジネスだけに限らず、 人生の中でも有効なものだと感じているのです。 そして、収入面では正直羨ましく感じる 20代の成功者ですが、 そこまでの人間性の深みを感じる事は少ないです。 パソコンを駆使して まるでビジネスをゲームでの高得点を出すような 感覚でお金を稼いでいるように感じるのです。 決して、泥臭く苦労してお金を稼ぐべきだ!とは 思ってはいないのですが、 あまりの表面上のスマートさ (苦労はしているはずですが、それが見えてこない)や 大学生のような若者(人生20年程しか生きていない人間)が、 50代がこれまで稼いだ事もない大きな月収を達成する事に 違和感を感じてしまうのです。 収入に関してとても羨ましいが故に とても歯がゆい気持ちになるのでしょう。 そういう気持ちを感じる50代60代の方たちにとって、 20代・30代で苦しいことを経験してないように見える人から 先生としてビジネスを学ぶということは抵抗を感じる行為でしょう。 なぜなら、 50代60代の方が若い頃は 先生とはやはり人格者と同義語だったのです。 5060代が正直、素直に尊敬できない 20代に対して、お金がほしいからと言って 尊敬できない若者から、お金の稼ぎ方を学ぶことには、 人格者でもありお金持ちでもある人から学びたいと考える 50代60代は「金が欲しくて自分のポリシーを変えるのか?」と ちょっとした葛藤があるのです。 とは言え、 稼いでいて、情報発信をしているのは 現実的には若い世代が圧倒的ですから、 50代60代、あるいは40代後半の方からそうだとは思いますが、 お金は稼ぎたいしノウハウは知りたいけど、 人間として厚みを経験していない 20代に頭を下げるということは 中々できない(したくない)と考えている方は 少なくないと思います。